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2013年1月14日月曜日

【二五五文字書評】冥土めぐり/鹿島田真希



かつての高級リゾートホテルへの旅を通じて、記憶の中の冥土をめぐる物語。過去の栄華に執着しする、俗人としての母と兄。そして対極に位置づけられた、聖なる愚者としての夫。解りやすい二極化で描き出すのは、受け入れる事で理不尽に順応する主人公と、受容する価値への気付き。しかし物語の根幹の「受容」の部分を、うまく咀嚼することができなかった。抗いきれない理不尽には、受容することで対処するしかないのだろうが、主人公があまりに受け身で息苦しく感じた。しかし、本人がそこに幸せを見いだせるのならば、それで良いのかもしれない。

2012年7月18日水曜日

第147回芥川賞発表!舞城王太郎、三度目の正直ならず


予想通りの結果ではあるのですが……
舞城王太郎、三度目の正直ならずです。第147回芥川賞の受賞作が発表されました。

舞城ファンとしては、獲ってほしいような、獲らないでほしいような、微妙な気持ちで発表を待っていたのですが、やっぱり駄目でしたか、そうですか。芥川賞の「純文学の新人賞」という性格を考えれば、舞城の受賞は「いまさら」ですしねぇ……。
第147回芥川賞、直木賞の選考会が17日夜、東京で開かれ、芥川賞に鹿島田真希さんの「冥土めぐり」が選ばれました。また、直木賞には、辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」が選ばれました。(芥川賞と直木賞 受賞作決まる NHKニュースより引用)

舞城先生にはこのまま、太宰治から連綿と続く「芥川賞を獲らなかったスゲー作家」として、高橋源一郎筒井康隆村上春樹たち諸先輩方に続いて華々しくご活躍いただき、後世の評論家達に「舞城に受賞させる事ができなかった芥川賞は、すでに形骸化している」などと今さらながらの論を打たせるに至り、「何をいまさら」と冷笑しつつノーベル文学賞でもサックリと受賞していただければと願う次第です。

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