2012年7月18日水曜日

第147回芥川賞発表!舞城王太郎、三度目の正直ならず


予想通りの結果ではあるのですが……
舞城王太郎、三度目の正直ならずです。第147回芥川賞の受賞作が発表されました。

舞城ファンとしては、獲ってほしいような、獲らないでほしいような、微妙な気持ちで発表を待っていたのですが、やっぱり駄目でしたか、そうですか。芥川賞の「純文学の新人賞」という性格を考えれば、舞城の受賞は「いまさら」ですしねぇ……。
第147回芥川賞、直木賞の選考会が17日夜、東京で開かれ、芥川賞に鹿島田真希さんの「冥土めぐり」が選ばれました。また、直木賞には、辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」が選ばれました。(芥川賞と直木賞 受賞作決まる NHKニュースより引用)

舞城先生にはこのまま、太宰治から連綿と続く「芥川賞を獲らなかったスゲー作家」として、高橋源一郎筒井康隆村上春樹たち諸先輩方に続いて華々しくご活躍いただき、後世の評論家達に「舞城に受賞させる事ができなかった芥川賞は、すでに形骸化している」などと今さらながらの論を打たせるに至り、「何をいまさら」と冷笑しつつノーベル文学賞でもサックリと受賞していただければと願う次第です。


受賞していたら授賞式に出席していたのか問題

舞城先生は覆面作家と言う事で……
多くのフォロアーから、「受賞してしまって、授賞式にノコノコ現われたらショックだ」などと言われておりました。

三島賞受賞の時は、授賞式には代理人が出席という形をとってましたけど……もし芥川賞を獲っていたら、どうしたんでしょうね。やっぱり、代理人を立てたのでしょうか。

社会的な注目度が高い賞ということもあり、授賞式や受賞会見に本人が登場しないという事になれば、主催者側の面目も立たないでしょうし……そういう意味でも、受賞は難しいかとも思ってました。

十年以上覆面作家をやってきたんだから、今さら出て来ないで欲しいというのはファン心理。
でも、逆にこのタイミングで出てきて、話題をカッさらって欲しいというのもまた、ファン心理だったりします。


芥川賞受賞会見の勇者たち

受賞会見といえば、舞城が「好き好き大好き超愛してる。」で芥川賞にノミネートされた時には、モブ・ノリオの「介護入門」が受賞しました。
受賞会見でなぜか舞城王太郎を名乗り、周囲の冷笑をかったモブ・ノリオ。たった一言で、自らの人となりを知らしめるという、素晴らしい会見でした。いや、皮肉ですけど。

「そろそろ風俗に行こうかなと思っていた」と曰ったのは、「苦役列車」で受賞した西村賢太ですね。たった一言で、自らの人となりを知らしめるという、素晴らしい会見でした。これは皮肉じゃないです。

共喰い」で芥川賞を受賞した田中慎弥の会見は、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
「ここらで断るのが礼儀ですが、私は礼儀を知らない。もし断って気の小さい選考委員が倒れたら、都政が混乱します。都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」

受賞の感想を、町田康は「アフロでファンキーなビート」と形容し、大道珠貴は「ま、めでたいな、というくらいです」と醒めた感想を。
絲山秋子は「芥川賞は足の裏に付いたご飯粒みたいなもの」と表現しましたが……「とれないと気持ちが悪いが、とっても食べられない」だそうです。誰がうまいこと言えと(笑)

他にも色々と、受賞会見の武勇伝があるようです。
>>賢太、慎弥だけじゃない! 芥川賞会見の勇者たち - 大森望|WEB本の雑誌

今回の受賞会見も、なにか武勇伝が生まれたりするのでしょうか……なんて期待するのは、下世話ですかね。

今回の受賞者様におかれましては、かつて舞城先生と共にノミネートされ「同朋」を「ニガー」と読ませた先輩受賞作家のように、マイクを並べたテーブルに豪快にダイブした上で、仕切り直しの第一声を「どうも、舞城王太郎です」とご発声いただき、文芸記者の皆さまやお偉方からの冷笑を一身に受けていただくことを妄想しつつ、舞城王太郎先生のさらなるご活躍を願う次第です。

鹿島田先生、受賞おめでとうございます!

一番最初に言うべき事が、ネタを盛り込んでたら最後になってしまった……。

鹿島田真希先生、受賞おめでとうございます。
まだ作品を拝読したことがありませんが、「冥土めぐり」きっと読ませていただきます。



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