ラベル 円城塔 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 円城塔 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年6月25日木曜日

【二五五文字書評】屍者の帝国/伊藤計劃×円城塔


【ネタバレ注意!】
引き継いだのが、円城塔で良かったと思う。伊藤計劃が広げたスチームパンクに踊る、円城塔の筆が素晴らしい。伊藤氏お得意のオマージュを、さらに進めた借用につぐ借用。そして伊藤作品へのオマージュ。特にハーモニーのテーマを持ち込み、円城流の解答を示す辺りはさすが。でも、ザ・ワンが展開する円城節に、置いてけぼり食らう人は多そうだ。屍者フライデーに、円城氏を重ねて読むと味わい深い。伊藤計劃をインストールした意識なき記述者とするならば、エピローグで意識発現し独白する部分は、そのまま円城塔から伊藤計劃への熱きメッセージだ。

2012年4月15日日曜日

【二五五文字書評】道化師の蝶/円城塔


文書の美しさを楽しむ人に、良いのではないだろうか。物語に込められた意味を考察する人に、良いのではないだろうか。中途半端な私は、戸惑ってしまった……嫌いじゃないけど。幾重にも重ね合わせたレイヤーを、串刺しにしたような物語。人の掘り下げではなく、物語の構造や美しさで読ませる小説とでも言おうか。この作品が芥川賞を受賞したという事は、選者の中でも新しい血が必要との認識があるのだろう。保守的な読み手としては、もっと人物を掘り下げて欲しいと思ってしまう。何作か読めば、読み方も見えてくるだろうか。また読んでみたい作家。

人気のエントリ