2012年10月15日月曜日

意を決して、舞城王太郎のジョジョトリビュート作『JORGE JOESTAR』を購入したんだが……


発売日の九月十九日から、遡ること数日。
JORGE JOESTAR』が既に書店に並んでいるとの情報を得て、近所の書店に走ったわたくし。

『JORGE JOESTAR』は、舞城王太郎によるジョジョトリビュート作品。集英社の『VS JOJO』という企画の、第三作目にあたります。
舞城ファンであると同時に、ジョジョファンでもあるわたしとしては、これは見逃せない訳ですよ。

真面目なのか入荷自体がないのか、近所の書店には『JORGE JOESTAR』はなく、興を削がれたわたくしは、「次に店頭で見かけるまで、ゼッタイに買わねぇ(涙)」といじけていたのでありました。

わたしが立ち寄る書店にはことごとく『JORGE JOESTAR』が入荷されておらず、今日まで購入の機会はありませんでした。

しかし昨日、ついに出会ってしまったのです。


なにこの“鈍器のようなモノ”!

厚さが判る写真、撮ればよかったですな……。
七百頁超の分厚さは、結構迫力あります。

こういう分厚い本を見ると「“鈍器のようなもの”として使えそうだね」なんて冗談を飛ばすものですが……そういえば清涼院流水が、分厚い小説を二冊束ねて人を殴り殺す殺人事件を描いてましたな。まさか本当に、凶器として描く作家が居ようとは……。
しかもですよ、その束ねた二冊ってのが自分の著書なんですから、自虐的というか、顕示欲が強いというか……。

流水先生はさておき、とにかく分厚くて重たい『JORGE JOESTAR』。
通勤電車リーダーのわたし的には、かなり困っってしまいます。この重さの本を持ち歩く腕の力も、人前で広げる心の強さも、どちらも持ち合わせていないのですが……どうすればいい?(汗)


ちょ!舞城!調子のりすぎ!!

いまちょうど、村上龍半島を出よ』の下巻を読み始めたところだし、桐野夏生グロテスク』の上下巻も控えてるし、当分『JORGE JOESTAR』読むことができなかったりします。

でもやっぱり、気になるじゃない?
目次みて、章立てくらいは確認するじゃない??

そしたら、どうよ。
“九十九十九”って何だよ!?
“西暁町”ってどういう事だよ!?

“九十九十九”って、清涼院流水のJDCシリーズに出てくる探偵じゃないかよ。舞城がJDCトリビュート書いた時、フューチャーしたキャラクターじゃないかよ。
“西暁町”って、舞城がいつも物語の舞台に使う、福井県の架空の町じゃないかよ。

つまり、ジョジョの世界観に、舞城作品の世界を正面からぶつけてるって訳か!? 舞城、調子のりすぎや(笑)

さすが舞城!
おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!


章立ての表記が、ONE→二章→THREE→四章→と続く訳ですよ。英語と日本語で、交互に表記してる訳ですよ。
つまりコレって、章ごとにパラレル展開ってヤツですか? や、やりおるな。

目次だけでこんだけビビらせてくれるのなら、本編ってどんな事になってるのよ。
九十九十九の前例があるし、普通のトリビュート作になるとは思ってなかったけど……期待を裏切らずに舞城節全開の様で安心しました(笑)

しかしこれ、舞城ファン的には嬉しい展開だけど、生粋のジョジョファンにとっては噴飯物じゃないのかな……なんて、要らぬ心配か。

すぐには取りかかれないけど、読むのを楽しみにしときます。
さて、この重たい本、どこで読むかな……。



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