2012年3月16日金曜日

【二五五文字書評】心はあなたのもとに/村上龍


村上龍っぽくないけど、このロマンチシズムはやはり村上龍か。恋人が死んじゃう話なんて、照れくさくて読めないかも……なんて思ったけど、意外とすんなり読めた。淡々とした視点と語り口が、わたし的には心地良いのですよ。ケンジの何でも理で割りきろうとする姿勢が、私が物語に入り込む事を阻害してたかも。でもその辺りを差し引いても、淡く儚く綺麗な物語だと思いました。同じ恋人が死んじゃう話なら、舞城の「好き好き~」の方がいいかな。あっちは飛び道具だから、比べる事が間違ってるけど。某セカチューは読んでないので、比べようもない。

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