2012年6月9日土曜日

【二五五文字書評】ミサイルマン (光文社文庫)/平山夢明


平山短編集も、メルカトルに続き二冊目。だんだん作風が見えてきた感じがする。グロテスク×愛の対比は好感が持てるけど、グロに持って行こうとするがあまり、何を言いたいのか解んない事があるよね。でも、他の作品もまた読んでみたいと思える作家。収録されている七編の中では、やっぱり「枷」が好きかな。二人称が、あまり効果的でなかったのは残念だけど。「或る彼岸の接近」は、ペットセメタリ物かと思ったら、なんとクトゥルー物だった。表題作はハイロウズの曲名なんだけど、もうちょっと効果的に物語に絡んでたらと少々残念。ファンなのよ。

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