2012年6月17日日曜日
【二五五文字書評】「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか/仲俣暁生,愛媛川十三,舞城王太郎
著者の評論はなかなかユニークだけど、愛媛川先生(笑)の評論と舞城王太郎の短編に、全て持っていかれてしまった印象。いや愛媛川先生、マジ素敵っす。マジ熱いっす。マジしびれるっす。ほんと「文学」とか言ってる場合じゃなくて、時代はもう「文楽」っすよ。もっと競争高めて、質のいい小説だけが生き残ってしまえばいいっす。オリジナリティーとか言ってないで、密室本とかJDCとかどんどん書いてしまえばいいっす。……えーっと、舞城の短編の「私たちは~」が良すぎる。舞城は、不条理で切ない話が一番好きだな。ミステリーはもういい(笑)
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舞城王太郎ファンってのは、わたしが思っている以上に多いようでして…… そんな舞城が「九十九十九」なんていうJDCトリビュート作品を書いているものですから、「どれ、元ネタのJDCシリーズとやら、一度読んでみるかな」などと思う人が出てくるのも無理からぬ事。かく言うわたし...
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文藝春秋九月号を、やっと読むことができた。第一四七回芥川賞発表が特集されている号だ。 この号には芥川賞受賞作が全文掲載されているのだが、実は受賞作の掲載には興味がなく、“芥川賞の選評”こそが目当てであったりするのだ。 ここで誤解なき様に言っておくのだが、受賞作の掲載に興味...
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舞城王太郎 のルーツを辿って、 清涼院流水 を読み始めたのは失敗だったのか何だったのか。やっとの思いで、御大 (清涼院流水)、の『 JDCシリーズ 』を、読破しました。 原稿用紙にして一万枚。文庫にして六千二百五十頁。通常なら二十五冊分の分量を、十二冊に詰め込んでいる...
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西尾維新の『JDCトリビュート』第二弾。第一弾はミステリであることを否定した後に物語が始まったが、今回は最初から最後までミステリだった。短い割には、いや短いがゆえに、作り込まれたトリックが際立ちます。でも叙述トリックは、あまり好きじゃないんです。新本格以降しきりに用いられま...
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もう20年前の作品になるのですね。一九九〇年台の遣る瀬ない空気感を、巧く写し取った傑作だと思う。十八人の主人公が順にすれ違い、主体が移り、物語が繋がっていく。実験的な手法だが、総体的な目標を失い個に分断された社会を、巧く描きだしている。さて、自分を自分足らしめているものは他...
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主人公が日浅に抱いているのは、やはり恋心なんですかね。とまぁ、初っ端からネタバレかましてますが、昔の恋人のエピソードを考え合わせると、そのような解釈に流れ着いてしまう。日浅が行方不明になった原因を、かの震災にもっていくのは好みではない。でも、私の好みはどうでもよく、間接的な...
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表紙通りの内容を期待すると痛い目を見ると構えて読んだが、意外にも見た目どおりの小説だった。「愛は祈りだ。僕は祈る。」阿修羅ガール同様、書き出しの一文で既にやられてた。柿緒の話が主で、他は作中作かな。とすれば、書く事もまた祈りであり、愛なんだろうね。「世界の中心で、愛をさけぶ...
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やっと手に入れました。舞城王太郎の新刊「 淵の王 」。 紆余曲折の末、やっと手に入れたのですよ。
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村上龍っぽくないけど、このロマンチシズムはやはり村上龍か。恋人が死んじゃう話なんて、照れくさくて読めないかも……なんて思ったけど、意外とすんなり読めた。淡々とした視点と語り口が、わたし的には心地良いのですよ。ケンジの何でも理で割りきろうとする姿勢が、私が物語に入り込む事を阻...
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良くも悪くも、清涼院流水らしい小説。溢れんばかりのTOEIC愛は伝わってくるし、あるあるネタも面白いのだけれど、いかんせんプロットも表現も独りよがりな印象しか受けることができない。しかしながら、この自己満足的な雰囲気こそが御大の持ち味だろうし、この雰囲気を楽しむことができて...