2012年6月12日火曜日

【二五五文字書評】ジョーカー清 (講談社文庫)/清涼院流水


作者の趣向に従い「コズミック流」から。意外と普通のミステリに見えたんだけど、信じちゃいけないんだろうか。作中作を装っているように見えるんだけど、何かの伏線なんだろうか……なんて勘ぐること自体、間違ってる? それにしても、探偵投入しすぎ。なんでみんな必殺技的に、固有の推理法とか持ってるの(笑) コズミックの大量密室も、本作の探偵大量投入も、既存のミステリの枠を越える試みと理解するが、試みが功を奏すかどうかは後半待ちですかね。という訳で、次は「ジョーカー涼」読みます。さてこの大風呂敷、どう畳んでくれるのやら。

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