2012年5月13日日曜日

【二五五文字書評】笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)/笙野頼子


芥川賞、三島賞、野間新人賞の受賞作を、贅沢にも一冊にまとめた文庫。今まで食わず嫌いだったけど、お得感に負けて手にとった。純文学新人賞三冠王、メタの女王、純文学の守護神などと字される笙野氏。二つ名に負けることのないブッ飛びっぷり、恐れ入りました。三作の中では「二百回忌」を、一番楽しんで読むことができた。これくらい調子に乗ってる嘘話の方が好きだな。三作とも、特に「なにもしてない」などは私小説と捉えることもできるか等と思ったけど、そんな枠には収まらないかな。最近の作はまた作風が違うそうなので、また読んでみたい。

人気のエントリ