2012年4月20日金曜日

【二五五文字書評】愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫) /村上龍


圧倒的カリスマ……とか言っちゃうと、なんか安っぽいか。ベタな表現を使うなら、トウジの言動には「しびれる」。いつも斜に構えて一歩引いて捉える俺でも、何故かしびれてしまう。やっぱりヒーローやカリスマという存在には、それだけの力があるということか。ついでに言えば、未来を予見したかのような内容……三十年前のバブル期にこの小説を生み出した、村上龍の才能にもしびれるわ。エヴァンゲリオンをはじめ、サブカルに与えた影響も多大。下巻はきっとアレな事になってると思うんだけど、とても楽しみです。ちゃんとした感想は、下巻で……。

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