2012年5月30日水曜日

【二五五文字書評】九十九十九 (講談社ノベルス)/舞城王太郎


虚構を虚構として虚構によって描き切った奇作。これもうドグラマグラ辺りと同列に並べちゃっても、良いんじゃないでしょうかね。理解させる気など微塵も感じられないまったくもって不可解な物語。粗筋とか感想まとめるのなんか早々に放棄するしかなく、もう「なんかよく解らんけど、すごい作品だった」って辺りでお茶を濁しておこうかと思う。一応、メタ探偵九十九十九へのトリビュート作品なんだけど、読むうちにトリビュートの意味がゲシュタルト崩壊を起こすくらいブッ飛んでた。メタ探偵を、賞賛するに相応しいメタっぷり……感服いたしました。

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