2013年4月9日火曜日

【二五五文字書評】リンダリンダラバーソール/大槻ケンヂ


青春と呼ばれる時期に、大槻ケンヂが所属する『筋肉少女帯』を聴きまくった身としては、当時のダ・ヴィンチ誌での連載は見逃ぜなかった。十年ぶりに読んだが、筋少はもとより登場するバンドがいちいち音楽漬けだった日々の記憶と結びついていて、懐かしさと切なさを感じながら一気に読んでしまった。ユーモアを交えながら、恋人コマコとの切ないエピソードを織り交ぜながら、飄々と語られるバンドブーム。ブームに翻弄された当事者でありながらこの距離感で描けるのは、オーケンならでは? こんなの読んだら、またバンドやりたくなっちゃうな……。

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