2012年1月27日金曜日

【二五五文字書評】一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))/高橋源一郎


小説家が書いた小説指南書を読むと、作家が小説とどう向き合っているのかよく解り面白い。本書の「小説とは何か」と問い続ける辺り保坂和志氏の論に通じる所があり、「世界をいままでとはまったくちがったように見る」は、大江健三郎氏の言う「異化」に通じる所があるように思う。「物事をちがった角度から見て、いかに新しい物を小説に持ち込むか」って辺りが小説を書く上でのキモ……なんですかねぇ。小学生のための小説教室をもとにまとめた書だそうで、とても解りやすい説明。大江氏の「小説の方法」の後に読んだから、余計にそう感じるのかも。

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